赤本

Last-modified: Sat, 27 May 2023 00:40:59 JST (334d)
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概要 Edit

  • 教学社が出している大学別の年度版過去問集の俗称。
    • 有名大学については、科目別の過去問集もある。
  • 昔からある、過去問集の代名詞的存在である。

特徴 Edit

  • 表紙が灼けやすく、赤本というよりは橙本になりやすい。
  • 判型が小さく分厚いので、極めてコピーしにくい。
  • 解答・解説の質はあまりよろしくないことが多い。
    • 様々な予備校の講師が当番制で作成する。
      • 原稿料は上位校ほど高いらしいが、奈良県立医科大学でも5万円程度しか貰えないそうだ。
      • 喜壽屋仁志師曰く、センター国語赤本は学生のアルバイトが書いたものだから青本か黒本を使うようにとのこと。
      • 渡辺幹雄師も、東大の赤本世界史の大論述さえ大学院生が書いたものであり、解答例としては不十分としていた。
      • 武富直人師も学生時代、無名大学の赤本を作成していたとのこと。
      • 私立高校の数学教師が依頼されて書いていることも多いらしい。
    • どうしても解答に納得できない時は講師に質問してみよう。
    • 大学側の正しい解答は誰にも分からない以上、赤本に限らずどの答えも鵜呑みにすることなく、多面性を持って問われていることを考える事が肝要である。自分の答えとの差異を研究し、作成プロセスを詳らかにすることも勉強になる。
    • 「大事なのは解答例の違いじゃないの!共通点なの!」(大島師談)
    • マイナー校の解答は誤植、誤答が地味に多い。
    • 玉石混淆であり、中には青本より優れた解答・解説もあることはある。
  • 使用時期については、「年度始めから解く」のか「直前期に解く」のかは講師によって様々な意見がある(「過去問」参照)。
  • センター英語のリスニングCDは音声が1回しか流れない上、解答時間も短いので注意。
    • 本番同様にやるならば記載されているQRコードを読み取り、ホームページ上の音声データを使った方が良い。
  • 駿台各校舎にも常備されている。
    • 校舎によって品揃えにバラツキがある。
      • 市谷校舎は、医学部設置大学しか置いておらず数が少ない。センターの過去問は一冊もない。旧帝大+α(青本が出ている大学)は自分で買えと言われる。
      • 藤沢校では、2020年度の通常の医系コース廃止が決定した際、2019年度から既に医学部の赤本の導入を取り止め、生徒と担任の間で一悶着あったらしい。
      • 柏校では、5年分ほどほとんどの大学分用意されていた。
    • 単科医大など出版数の少ない大学のバックナンバーはプレミアムが付いており、駿台でもパクられやすい。
  • 出版社に注文してもバックナンバーは販売してくれない。
    • プレミアムが付きやすい半面、ブックオフでは廉価で大量に売られていることもある。
  • 授業にあまり出ないフロホ主(≒多浪生)御用達のおしゃれで小粋な必須アイテムである。
  • 2021年入試において、横浜国立大が共通テストのみ(二次試験なし)となったことで、横浜国大の赤本の店頭販売が中止になった。
    • どうしてもという人のみに注文で販売するようである。

難関校過去問シリーズ Edit

  • 難関大の科目別過去問題集。
  • 1965年シリーズ刊行。
    • 年度版の発売ではない。

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