朝霞靖俊

Last-modified: Sat, 19 Aug 2023 00:48:08 JST (248d)
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朝霞靖俊(あさか やすとし)は、駿台予備学校生物科専任講師。2号館,市谷校舎,大宮校,横浜校,津田沼校,札幌校に出講。

経歴 Edit

  • 1968年5月6日、北海道深川市生まれ
  • 北海道大学獣医学部卒業。
  • 1994年、駿台予備学校講師。
  • 元 獣医師。

授業 Edit

  • 受験の生物に考察力はいらないをスローガンに、知識を正しく体系的に結びつけることで、仕組みを流れるように理解させる授業を展開する。
    • 巷の参考書などは思考力が不可欠などと煽っているのに対し、師はそれを“コウサツ地獄”と呼んで忌み嫌う。
    • 生物はその多様性が特徴でありながら、根底にある仕組みはそれほど多くないというのが師の考えである。受験生物も同様で、多様な入試問題は生物種や数値を変えたり、モデル化や例外化してあるだけ。ただの言い換えに過ぎないのだから、その修を排除することが受験生に求められていることだと語る。
      • 同時に生物に例外が多いのも事実なので、その例外を楽しむ心意気も大事なんだとか。
    • 故に師の理念は、“生物から離れたところで生物を眺める”ことである。公式や暗記事項と言われがちな事柄も、化学的・数理的に捉えることで理解への近道が開くということ。
      • 師のオリジナル講座生物★トリプルミラクル』はこのエッセンスが濃密に詰まっている。
      • 実際この客観視は重要で、医学部志望が多い生物選択者は大学に入ってからよくわかるはず。そうでなくても生物学が地学や心理学にも深く根付いていることは想像出来よう。
    • ただ読解力は強く求める。長い問題文が前提とも言える訳で、読み切る体力や示唆する内容を引き出す力は大いに必要となる。
      • トリプルミラクルのテキストには問題文を読むだけの問題があったり。
  • もちろん難問へのアプローチ法もかなり意識する。例えば遺伝・遺伝子分野にありがちな、パズルチックな問題などにどう対処していくかも教授する。
    • そうした本質と離れた問題がお嫌いなようで、通期授業での問題解説時は余り楽しそうではない。
    • この際細かい大学範囲の知識もかなり示してくれるが、むやみに裾を広げるのには反対で、検定教科書を第一に置きたいらしい。
      • 最近は良く東京書籍への文句を漏らしている。
    • そうは言いつつも獣医師の経歴がもたらす知識はかなり高級である。
  • 授業は師オリジナルの書き込み式プリント(B4用紙に裏表1Pずつ)を中心に行われる。内容は師が重視する教科書的な知識から発展的なものまで幅広い。
    • 授業内容は全てこのプリントに書かれているので、板書は殆ど無い。書く場合は大抵口頭ではわかりにくい箇所を解説しやすくするため。
    • 師曰く「空所になってるのは、話が盛り上がるところ。何故空所になってるかも良く考えるように。昔は空所ばっかりのプリントも作ったんだけどあれはつまらないんですよね」とのこと。
    • ただこのプリント、書き込みをしていくと非常に情報が散らばってしまうので改めてノートにまとめなお人は少なくない。
      • そうした場合、図は極端なほど大きく書くことを師は推奨している。例えば細胞をノート1ページ分使って描くなど。見せればチェックもしてくれるらしい。
    • このプリントは生命科学系の学部に入った人は大学入ってからも使えるので取っておくとよい。変な大学の教科書よりも使い物になる。
  • 他の生物科講師と同じく、授業中はかなりの早さで語り倒す。一時間以上ずっと喋りっぱなしなのはザラである。
    • 師の授業に於いて一番大事なのはこの口頭解説である。基本単語の定義を再確認するための問いかけや、過去の入試問題で出た細かい知識など非常に情報量が多い。
    • この口頭解説をプリントにメモするのが授業の本質とも言えるだろう。師もそれを推奨している。
      • 「罫線のないところこそがノートの活かしどころです。どんどん自分から肉付けして下さい」
  • 学習意欲の低い生徒や授業態度の悪い者にはかなり厳しい。とはいえ叱り飛ばすのではなく皮肉たっぷりに嘲笑するだけなので怯える必要はない。
    • 特に間違った学習を続ける一般的な受験生の姿に対してしばしば過激な毒を吐く。
      • どれももっともな指摘であり、言われて当然な事柄が多い。真面目に勉強に臨んでいれば笑い話の一つで済む。
    • 批判するだけでなく、師作成のプリントやテキストにも「正しい学習方法」についてかなりしっかり目に書いてくださる。
      • 「まともな人間になりたかったらまともな受験対策をすることから始めよ」
    • 大学合格後を見越した正しい学習方法の指導など、久山道彦師と似通った点がある。
      • 流石に豊かな髭は無いが、体型や髪型も似ている
    • 「ほんっとに受験生っておかしな生き物ですよねぇ」
  • もふろんただ毒を吐くだけでなく、生徒へのアドバイスも豊富に示す。
    • 夏期講習前には生物の全講座をまとめたプリントを配布する他、どのように講習期間を過ごしたら良いかアドバイスを下さる。
    • 質問の応対は大変丁寧である。丁寧な添削はもとより、日頃の勉強に関する質問から進路相談まで長時間応じてくれる。
    • 毎年年度頭に生物の勉強法なるプリントを配って下さるが、参考書ではなく、教科書を重視した学習をするよう、太字でものすごく強調なさる。(生物科のページも参照)
    • 生物Sのテキストを完全にやり遂げることを強く推奨している。
      • 各問題のリード文を細部まで読むのはもとより、特に確認問題の重要性を説いている。補充問題もやらずに参考書をやろうとする気がしれないそう。
      • それでも余力があって、生物を得意とする自負があるなら駿台文庫生物・考える問題シリーズが良いらしい。吉田邦久師の歴史的名著と称していた。
    • 直前期になると必ず仰るのは、どこか適当な頃合いで全く勉強しない日を一日だけ設けるということ。
      • これは師の経験に基づくそう。一瞬も無駄に出来ないと思って根を詰めすぎた結果、思いもよらないミスを重ねるようになりどんどん焦っていた時、先に進学していた友人に拉致され徹夜でドライブとボーリングをしたらしい。その束の間の休息で緊張も解れ、改めて勉強に立ち向かえたんだとか。
  • 生徒が納得するまでかなり詳しく、深い内容まで解説してくださる。その分大半の授業で延長し、師自ら「駿台の延長王」を自負している。あくまでも尻切れトンボになることを防ぐためであり無駄話でダラダラしているのではない。
    • 例年、HG講座『生物★トリプルミラクル』ではもともとの4時間に加え、1時間近く延長するのがスタンダード。
    • 師が授業をしている教室では、次の授業コマの人たちが何十分も待たされることがよくある。
      • 7・8限の授業を持つ際は17時45分までの授業が通常運転。18時から授業が始まるはずの現役生がいつも困った顔をしている。
      • とうとう横浜校では現役クラスの教室を変更し、師が使う教室は終わり次第開放自習室にするという対策が取られた。このことを受け、閉館まで延長出来ると笑顔で話していた。
    • なお、駿台一の延長王セルフHG生みの親に関して尋ねると、「ノーコメントで」と返ってくる。
    • 逆に、小倉正舟師が『物理特講』で毎日50分延長したことに関しては、「無法地帯」とおっしゃっている。
      • 師は小倉師とは交流はないそうだが、質問箱に夏期講習中の小倉師の延長に触れる投稿が増えて来たからか、最近はしばしばネタにしていらっしゃる。
    • 朝霞師の延長エピソードは他教科の講師にも知れ渡っているらしい。
      • 勝田耕史師から「生物科の福井」という称号を授けられたらしい。
      • 「第三の福井にはなりたくないんだよ!第二?生物の朝霞!」(渡辺幹雄師談)
      • 大島師曰く「駿台の延長大魔王」。
    • 2018年度理科分野別攻略授業では驚異の95分延長であった。
    • 2020年度理科分野別攻略授業ではついに2時間の延長をされた。
  • 動物の絵が上手い。可愛くデフォルメされつつも、解説に使える生物講師らしい絵柄。
  • 毎年高卒クラスのレギュラー授業では、簡単な実験をやることも。神経系の授業になると膝蓋腱反射のデモンストレーションをしたり、耳の授業ではモスキート音が聞こえるか否かを試してみたり。
  • 通常授業だと時折雑談を挟むこともある。大抵面白い。出てきた生命現象に対するエピソードから、講師同士の会話など様々。講習会だと時間がないこともあり、雑談は少なめ。
    • 五十台になったのもあってか、最近は駄洒落の頻度が増えている。
  • 通期授業の潜りに関しては「制度的にはダメです。ただ個人的には制度に縛られるだけの人生ではいかんとは思います」とのこと。
  • 夏期講習ではオリジナル講座を持っているが、共通テストの対策講座として基礎を付さない理科(「共通テスト生物★夏の格闘」)を唯一開講している(全国展開している共通テスト理科対策は全て「理科基礎」)。
    • 東日本(お茶の水・仙台・札幌)そして対面授業のみの開講である。
    • センター試験の時代から、マーク模試(駿台を含む)や予想問題はレプリカにすぎないと言い、過去問を重視することを説く。
    • 物理選択者のことを台車ゴロゴロ転がしている人たちとおっしゃる

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 東日本地区生物科きっての人気実力派講師。
    • 生物S」の監修にも東日本生物科から佐野恵美子師と共に参加している。
    • 大森徹師はブログにて、朝霞師のことを「関東No.1熱血講師」として紹介している。
  • レギュラーでは、重鎮のW佐野師がいるためにお茶の水3号館市谷校舎への出講こそないいものの、それ以外の大手校舎を一手に担っている。
  • 季節講習では、東大や医学部は担当しないが、オリジナル講座を持ち、直前講習では京大、北大、横市を受け持つ。
    • 特に北大生物への熱の入れ方は特筆もので、そのテキストは関西生物科を超えるクオリティとも。
    • もちろん北大の青本は師の執筆である。
  • スキンの頭に色付き眼鏡、加えて細目なので一見怖く見える。
    • スーツを着ていたらどう見ても極道。
    • アンケートに「怖そうで質問しづらい」と書かれたことも。
    • しかし実年齢よりは若く見えないこともない。実は景安聖士師より歳上である。
  • 口頭解説での授業なのでやっぱり早口。
  • 良く毒舌と言われる。
    • 師曰く思ったことを全て口にしているだけらしい。
    • 質問対応では毒舌は影を潜めるので安心されたし。ただし顔は怖い
  • 生粋の道産子であるため、東京での授業は季節を問わず半袖で行うことが多い。
    • 同じく半袖姿が多い化学科景安聖士師曰く、「私と彼が特殊なだけ」とのこと。
      • 冬の時期に校舎外で見かけると、関東でもモコモコだったりする。
    • 札幌市内はもちろん、旭川市にも詳しいので北大や札医大、旭医大志望は何かあったら師を頼ろう。
  • 若手人気講師の化学科吉田隆弘師、日本史科田部圭史郎師とは仲が良い様子。Twitterでリプライし合うのを見ることが出来る。
    • 講師室で吉田師に質問していると乱入してくることも。
  • 好物は万年筆とバームクーヘン。
    • 普段の師の姿からはあまり想像出来ないが万年筆のコレクションにかなり注ぎ込んでいる模様。講師室で文房具コレクターの戸澤全崇師と互いの万年筆を自慢し合っていたことも。
    • バームクーヘン博覧会に合わせて旅行の日程を組むくらいバームクーヘンが好きらしい。
  • 大の甘党らしく、師のtwitterには菓子、果物類の写真が度々投稿されている。また、口にする物には色々こだわりがある様子。
    • そのせいか非常にお腹が出ていらっしゃる
    • 無類のパン好きのようで、朝食は必ずパン。食パンから菓子パンまで広く愛している模様。わざわざ途中下車してまで行きつけのパン屋に足を運んでいる。
    • 特に牛乳は全国展開のものではなく地牛乳を飲み、おいしい牛乳より美味しい牛乳を見つけることにしているんだとか。
    • 世間で言うところの女子力高めなスイーツ店やお洒落イタリアンに一人で入っては写真を載せている。明らかに浮いている。
  • 「位置エネルギー」という単語を好んで使われる。
    • 師はしばしば階段で降りて行くことがあるが、「位置エネルギーを下げるためなら手段は選ばない」からそのようにしているのだとか。
      • 逆に、「位置エネルギーを上げる」時は「文明の利器を使う」とのこと。
  • 受験生に対してと同様に現代社会や政治にも毒を吐く。
    • 特に最近の科学政策や教育制度には思うところが多々ある模様。『〇〇大国日本』『〇〇な国日本』といった標語を良く皮肉っている。
    • また化粧品会社などのエセ化学、エセ生物学による宣伝が大嫌いな模様。 「肌の奥まで染み込むって言いますけどね そういうものが染み込まないように皮膚はできているんです」
  • 北大、金沢大、群馬大、名古屋市立大、九州大が嫌い。焼き討ちにしようと度々おっしゃっている。理由は、物理でしか医学部の受験ができないから。
  • 流行を知って『はたらく細胞』を購入したそうだが、本来数時間〜数日で死ぬはずの白血球が毎度同じ顔なのが受け入れられず挫折したらしい。
  • 年に一回あるかないかの極々稀な割合で軽い下ネタを言う。言った後で大抵謝る。
    • 「病院に行くと突然耳を触られますよね。あれは別に誘ってるとかじゃなくて。.....すいません不謹慎でした」
    • 「神経を多くして敏感にした唇は何か良いことがあるんでしょうか?どんな時に役立つと思いますか?.....変なこと考えた人は反省してください」

著書 Edit

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