久山道彦

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久山道彦(くやま みちひこ)は、駿台予備学校英語科講師。明治学院大学教授。町田校横浜校に出講。

経歴 Edit

  • 1959年生まれ。
  • 青山学院高等部卒業。
  • 駿台予備校京都校で1年間浪人。
  • 1984年3月 京都大学文学部哲学科卒業 (キリスト教学専攻)
  • 1987年3月 京都大学大学院文学研究科修士課程修了 (宗教学専攻)
  • 1990年3月 京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学 (宗教学専攻)
  • 1990年4月 日本学術振興会特別研究員 (1991年3月辞職)
  • 1991年4月 明治学院大学一般教育部専任講師 (キリスト教学・古典語担当)
  • 1994年4月 明治学院大学一般教育部助教授 (キリスト教学・古典語担当)
  • (1995年8月-1996年3月) 明治学院大学交換教授 (米国Michigan州Hope College)
  • 1998年1月 文学博士 (京都大学)
  • (1999年4月-2000年3月) Hope College客員教授
  • 2000年4月 明治学院大学一般教育部教授 (キリスト教学・古典語担当)
  • 2002年4月 明治学院大学文学部英文学科教授 (キリスト教学・古典語担当)
    現在に至る。

授業 Edit

  • 英文を読解する際には「これっきゃない!」という絶対的な確信が伴う訳を作るべき、というポリシーを根底にした授業を展開する。
    • 故に「確かな文法知識の元に、真摯な態度で英文解釈をすること」を最重視しており、生徒にも「真摯な態度」つまりはストイックに英語学習に取り組むよう求める。
    • 駿台らしい緻密な英文解釈を通し、文法・構文・単語を繰り返し徹底的に解説する、非常に肌理細かい授業である。
    • 前期の内は英文解釈の中で重要な文法事項があれば詳細に解説し、後期でも必要があれば基礎的な事項にまで遡って、文法知識の定着をことあるごとに確認する。
  • 駿台英語科講師の中でも、特に構造分析(パーシング、to parse/parsing)を重視している。
    • 大島保彦師が言うところの「タテに読む」姿勢や、関西英語科の「言い換え」や「対比」に着目した読解法についても簡潔ではあるが言及して下さる。
      • 当たり前だが、「英文全体の中での言い換えや対比、論理関係には気をつけなければならない」と師は仰る。
    • 文法を最重視した読解スタイルという点では、小林俊昭師に似ていると評されることも多い。
    • 生徒が勘違いしがちなことだが、分析を重視してはいるが過度な分析は勧めていない。
      • 予習で全文に構造分析をするよう仰るため、それを真に受けて模試やテストでも全文に構造分析を施そうとする生徒もいるが、無論師はそうしたことは絶対に辞めるよう仰る。あくまで普段の学習で意識せよ、ということである。
      • 「私、予習でたしかに全部構造分析しろ、って言ってるけどテストでしろ、なんて一言も言ってないよ。」
  • 授業の内容が非常に濃く、ポイントも詳しくまとめる。構文解析だけでなく、明快かつ丁寧に体系化された文法の解説も師の授業が支持を集める所以である。
    • どんな基本的な内容でも、構文主義の言葉を使って一から順序立てて解説し、「言われてみれば確かにそう」という印象を生徒に持たせる。
    • どの問題形式でも解法の説明が非常に忠実しており、総合問題・空欄・整序問題・要約問題・自由英作文などをはじめ、確実に点を取るための解法を一から提示してくれる。
    • こうした特徴から、文法を学校であまり教わってこなかった生徒や、文法知識はあっても実戦演習で伸び悩んでいるような中級者層の生徒から特に人気がある。
    • 授業のスピードはかなり速く、小倉正舟師が板書量の多さで有名なように、久山師は口頭説明の多さで有名。久山師の授業では高速でメモを取ることが必須となる。
  • 「暗記と理解」のバランスを重視しており、大事な文法事項では同じフレーズを繰り返しおっしゃる。強く印象に残るため、忘れることはないだろう。
    • 特に重要なポイントは節をつけて歌い、暗記を促す。部分否定や分詞構文でミスすることはなくなるだろう。
      • 「しゅーせーつーとー主語一致♪時制を合わせて接続詞♪理由、条件、譲歩、時、それでもダメならandだよ☆」(分詞構文の考え方の歌)
      • 一度聞いて仕舞えば模試などで分詞構文に出会うたびに上の歌がループすること間違いなしである。
    • 文法事項の解説における評価が高いもう一つの理由として、受験生がつまづきやすい文法事項を原理から丁寧に教えて下さる点が挙げられる。
      • 特に、比較・強調構文・部分否定・倒置などの統語論的なトピックはかなり詳細に説明してくれる。
      • 例えばthe+比較級+SVの説明の際には、古フランス語まで遡って解説することがある。英語に留まらない深い言語知識から解説するので、大変分かりやすい。
    • ただし、師の説明する「原理」は実際よりもかなり簡略化されており、どちらかというと「受験生が文法を理解しやすくするための教養豆知識」のようなものである。小林俊昭師のように古英語にまで遡った「正真正銘の原理」を解説することはない。
  • 一方で「原理には深入りせず、覚えるべきところは素直に暗記すべき」とも述べており、語法(形態論・語用論)を原理から掘り下げることは少ない。
    • このため、他の英語科講師が「単純化すべきではない」「理論的に理解すべき」としているものでも、生徒が暗記すること前提で指導することがある。
      • 特にこの点では、同じく文法を最重視していながらも、文法の暗記を徹底的に批判する小林俊昭師とは意見の相違が見られる。そのため、特に英語上位層の生徒の中には、久山師では物足りないと感じてコバトシ師などの文法解説に流れる人がそこそこ発生する。
    • 久山師の場合、「高校英語しか学んでいないお子ちゃま」に向けて古典語に遡った文法の成り立ちなどを教えるのはやりすぎだという持論があるらしい。師自身も大学に入って様々な言語を学び初めて知ったことがあるようで、「受験生が理解できる範囲で最も効率よく教えるには、暗記が必要になってくる」というスタンスを取る。
    • また、京大英語の「原理以前に訳せなきゃどうしようもない」という特徴も、このようなことが起こっている一因になっているとも言える。
  • 英語学習法を他の講師より詳しく紹介してくれるのも特徴。
    • もちろん駿台の講師は皆、ある程度の英語学習法を教えてはくれるのだが、師の教えるそれは単語帳の使い方から、模試の活用法、一年間を通しての学習計画など、細部に渡る、一切の妥協を許さないものである。
      • そのあまりの厳しさについていけない、または合わないという人もいるであろうが、師の英語学習法は"確実に"大学に受かるためのものであり、実践して後悔することはないように思われる。
      • 師の要求することを全て実行するのは難しいかもしれないが、師の要求およびそれ以上の努力を実行した者は、ほぼ合格間違いなしと言っても過言ではない。英語では敵なしになるだろう。
      • 教務や講師の中には「久山先生のおっしゃる勉強を全てやろうとすると他教科に手が回らなくなる恐れがあるので、自分の苦手部分をよく見極めるように」と指導
        する人もいる。
    • 初回の授業で配布される「はじめてセット」には、広い意味での英語学習法(予復習の仕方,英作文の書き方など)が記載されており、英語に対する学習基盤がきっちりしていることも特筆される。
    • なお、学習法に関して「駿台では各教科を数名の講師で担当し、特に英語は教え方の違いがあるが、それは大学でも同じであるため、自分にあった講師についていけばよい」と仰っている。
  • 叱責の多さゆえに「駿台で一番厳しい先生」とも言われ、非常に緊迫した授業を展開する。
    • 齋藤英之師と並び、駿台英語科ではトップクラスの厳しさである。
    • それ故に授業中は異様なほどの緊張感に包まれる。初めて師の授業を受ける生徒は、周囲が常に右手を動かしながら耳学問に励む様子など、数多の光景に圧倒されることだろう。
    • 聞いたことがあるというレベルでは師の要求水準には届かない。師がポイントを口にした瞬間に、全て自力で書き出すことができ、更には次に話すであろうことまで予測しておくのが理想である。
      • 「ノートは間違いの記録!先んじて鉛筆で書く!書き終わったら黒板と照らして赤で直す!」
      • 「一つでも知らないことがあったら恥だと思え、一つでも知らないことがあったら落ちると思え!」
    • 時には予備校講師にとっての最大の禁句「落ちろ!」を吐き捨てることも。
      • ただし勿論決して心の底から落ちて欲しいと願っている訳ではない。本心では生徒たちに自分の間違いに気づいて欲しいと思っており、改心するきっかけを作っている。
    • とはいえ、師の言葉は落ち込むキッカケにはなりやすく注意が必要ではある。当たり前だが初めから完璧な人はいない。めげずにコツコツと基礎からやろう。
  • 通常授業では、毎回冒頭に"今日のThree words a day"(格言又はメッセージのようなもの)を書き、その説明から授業が始まる(最近はなくなりつつある)。これも上に同様。しっかり手を動かそう。
    • ここで叱咤することも勿論あるが、励ましてくださる事も多い。割合的には励ましが6割程か。なんだかんだで励ましてくださることが多い。
    • 「出願校なんてセンターの後で考えれば良いよ」「ところでさぁ、模試の結果見て一々しょげてなんか無いだろうね!!?1ヶ月前の自分の成績がこれだけだった。ただそれからだけの話!しょげてる暇あったら次の段階へ進むんだよ!」など。
    • 毎回の授業終わりでは、叱咤しつつ励ますことも多々ある。要するにツンデレである
  • 師の言によると、英語が得意な生徒のクラス・そうでないクラスで厳しさを変えているらしい。
    • 下のクラスの場合、そもそも勉強や教師という存在にトラウマを抱えている生徒もいることから優しくし、最上位コースでは上記のような厳しい言葉をかけることにしているという。
      実際、様々な受講生が集まる季節講習では、通常授業よりも語気が少し穏やかになる。
      京大関連の講座では少し厳しい言葉が増えるが、それでも通期の授業ほどではない。
  • 授業は「過保護プリント」なるオリジナルプリントで進行していく。
    • 左側に本文・右側に要点が書いてあり、これに基づいて板書をする。師曰く、過保護プリントは折らないで使用するべきとのこと。
    • 全文に細かい構文記号が記入されており、授業中はもちろんのこと、復習する際にも役立つ。解説する文法事項や問題形式に応じた解法などもまとめられており、確かに過保護と言える代物である。
      • 板書しなかったことも行間に書き込まれていることが多いので、安心して復習に臨める。
      • ただし安心して呆けていると激が飛ぶので、蛍光ペンでチェックするなど常に手を動かす癖をつけよう。
    • また現役高3生は、予習の時点で、過保護プリントに記入されているであろう内容をきちんと把握することが必要とも仰っている。
    • このプリントは記入修正書込式なので、適宜師の指示に従おう。要は誤植を直すということ。師自ら「私のミスです」ということもある。
      • ちなみに師も気付いていない誤植を指摘すると豪華景品(飴)が貰える。誤植を見つける=プリントを熟読しているということなので、師は大抵褒めて下さる。臆することなく行ってみよう。
      • しかし、授業で扱う前の内容を指摘しても、「後で言おうと思ってました」と言われて追い返される。あえて構文記号を外している箇所もあるので景品獲得はなかなか容易でない。
      • 講習会だと何故か穴埋が増える。
    • 唯一問題点があるとすれば、師の書き込むペンがやや太めで、なおかつ師の字もやや癖字であるため、特に詰め込み気味に書き込まれているところは少し判読しづらい、ということであろうか。コピーにコピーを重ねて作られていることも判読のしにくさを増している。
    • 休憩時間に師の元へ伺うと、次回の分を作っている姿を見られるかもしれない。
      • 意外なことに授業直前に作成されていることも。
  • 辞書を最大限使いこなすことを生徒に求めている。学んだ文法事項・知らなかった単語に出会えばすぐ、そしてことごとく例文を抜き出してまとめることを勧めている。
    • 紙の辞書と電子辞書のどちらを使うべきかは講師によって意見が分かれるが、久山師は徹底的な電子辞書派。例文検索・複数辞書検索など紙媒体では出来ない検索方法が多くある以上、どちらを使った方が学力向上に繋がるかは明白だと仰っている。
      • ちなみに師の電子辞書はCASIOプロフェッショナルモデルXD-Z20000。
    • また、辞書の誤植を発見した場合でも前述と同様に豪華商品が貰え、授業中に褒めてくださる。
    • たまに大学進学後を見越して英英辞典の使い方も教えてくださる。
    • なお、佐山竹彦師も辞書の活用を強く推奨している。
  • 京大や東大の英文に立ち向かうためには言語外情報が重要であるとして、文化的背景・関連知識についても解説する。受験に役立つので聞き逃し厳禁。
    • 小林秀雄や本居宣長など人文系・芸術系はもとより、ガリレイや小柴昌俊と言った理科系の人の話、音楽ならバッハからビートルズ、更には岡崎慎司を絡めてスポーツの話題など、話のジャンルはかなり多岐に渡る。
    • 例えば大島保彦師の場合、本当の"雑談"が多少なり含まれているように思うが、久山師の場合は「予備校講師は無駄話・雑談はしない!」と断じ、いわゆる"雑談"はほとんどせず、自身の解説から言語外情報を「耳学問」するように促す。
      • 人によっては知識のひけらかしと感じる人もいるかもしれないが、過去にその話題が入試問題で取り上げられたことを踏まえて話していることが多く、無駄な内容は全くといっていいほど含まれていない。
      • 具体例をあげると、2019年の慶應大学理工学部で“Will you marry me?”を書かせる問題があった。この定型句は師の話に度々登場しており、「プロポーズではこれが定番」と師は一言添えている。雑談のような話でも受験に結びついていることが往々にしてある。
      • そう言いつつも、明らかな雑談も極たまにある(例:師の御子息は御節料理が嫌いで元旦にカレーを食べようとする)。これはどこの大学でも出ないだろう。
    • ここでも、雑談だと思ってぼーっとしていると、やはり叱咤されるので、常に手を動かす癖をつけよう。メモをとろう。授業開始直後にいきなり始まる場合もあるので注意。
      • 授業中、師と目が合うと自分に語りかけているかのように指をさして説明なさることがある。その時の説明はとてもわかりやすいが、それを待っていると耳学問をしていないということで師に注意される。難しいところだ。
    • 欠点として、師の専門以外の分野については、既に否定されている古い説を紹介することもある。無批判に真に受けたりしないよう注意が必要。
      • 専門外ゆえ仕方ないと言えば仕方ないのだが、理工学・社会科学の話題はかなりあっさり済ませることも多い(科学哲学など人文寄りのトピックはその限りでない)。
    • また、メモを取っていないのを師に見つかると名指しで注意されることがある。そのため、既に耳学問の内容を(場合によっては師よりも詳しく)知っていたとしても、師の前ではメモを取るふりをしなければならない。
      • こうした点から、「『教養』という名目で専門外のあやふやな知識を生徒に押し付けている」という批判もある。
  • 「耳学問」の一環として、授業中におすすめな本や映画を紹介してくれることもある。
    • 和書で手ごろなものも多くあり、受験勉強の合間に(もちろん受験に役に立つ内容であることが多いが)読むには好奇な本が多い。
      • (例)「チャタレイ夫人の恋人」「フラニーとゾーイ」「攻撃」「ガリレオの弁明」「春琴抄」「舟を編む」「虐殺器官」「下克上の文学」「洛中書問」
    • 師の趣味が映画観賞・観劇なのもあり、挙げられた映画は大学合格後に是非見て欲しいとのこと。
      • (例)「ライフイズビューティフル」「アメリカンビューティー」「愛と青春の旅立ち」
  • こうした授業の特徴もあって、高卒クラスでは主に京大コースの授業を担当する。日本でも指折りの難易度を誇る京大英語に対し、徹底的な精読に定評のある師の授業は非常に相性が良い。
    • 特に、関東の京大英語Ⅰ(英文解釈)は師の独擅場である。横浜校では京都大学への道という特別授業も担当している。
    • 近年の京大英語は、大島師が「気弱」と表現するくらい易化しつつある。京大を愛する師もこの点に関しては納得出来ないようで、哀しそうな顔をなさる。
      • とはいえ、京大英語は未だに全国屈指の難しさを誇っているので、決して易しいわけではない。(昔ほどでは無いとはいえ、和訳問題などは全国でぶっちぎりで難しい。)
      • というか最近は傾向がコロコロ変化することもあり、独特な自由英作文など、人によっては解きづらい問題も多い。それに加え、師の授業は大学合格の先へ繋げる教育であるため、緩くなることは決してない。
      • 上記2師の要求レベルが非常に高いことを考えれば上の事にも納得はいくだろうが。
  • 精読を重んじる駿台英語共通の弱点でもあるが、大量の長文を高速で処理させるスタイルの出題形式へのサポートは薄め。
    • 速読をするためには一文一文の精読が自然にできることが当然ながら必要である。師の授業についていければ速読の基礎力がつく。速読の練習は駿台英語以外ですべきである。
    • 久山師は速読訓練として模試の復習を勧めている。「模試を繰り返し復習して、解答時間の半分で解き切るまで訓練を積み重ねることで速読力はつく」ということらしい。
      • ただし、このような速読訓練法を「初見の長文をスムーズに読む訓練こそが大事なのであって、味のしなくなったチューインガムを何回噛んだって意味はない」と批判する講師もおり、この学習法は人によって向き不向きが分かれるところだろう。
      • 一応、「早慶の英文は軽快なステップで読み解き、大局観を掴む」と一から丁寧に解説することもある。授業では東大や京大などの難解な文章の攻略に必要不可欠な精読を重視し、自学でも賄える速読の説明は最小限に留めているとも解釈できる。
        ただし、横浜校の早慶EXを取る生徒にも師のファンは多い。
    • 大島保彦師によると、久山師などの一部講師がやるように構文を徹底的に取る癖を一度つけておくことは必要だが、本番までには卒業しなくてはならないという。
      • さらに曰く「構文を取りすぎると文章全体が見えなくなってしまうから、構文を取れと言われたら取れるようにはしないといけないが、普段から気にしすぎると本質を見誤る。精読・速読両方そこそこできる人が結果的に一番点が取れる。時間が無制限だったら精読してもいいけどね。」
      • 大島師はこれを「構文という麻疹にはかかっておかなければならない」と表現している。この比喩に則ると、久山師の授業は「麻疹にかかっておく」手段としては有用ではある。 
  • 延長は多め。講習会では延長をする時に駿台多数決というものをとるが、「帰りたい人ー!」と師がおっしゃったときに決して手を挙げないこと
    • 挙げたものが1人でもいると師の機嫌を大きく損ねる可能性が高い(この多数決は一種のパフォーマンスであり、仮に挙手があっても延長するため、そもそも挙手する意味はない)。
    • 終電の都合・講習後の予定があったとしても、講習生は冗談でもうっかり手を挙げないよう注意が必要。手を挙げてもなんの武勇伝にもならない。他の生徒に迷惑極まりないので絶対に辞めよう。
    • 実質的には、多数決ではなく全会一致である。
  • 授業中は常に成績早見表を持参しており、これを参照しながら授業を進めていく。
    • 師が持つ早見表は、座席表に生徒氏名、高校名、直近の小テストの点数、駿台模試の偏差値が加えられたものである。
    • 基本的には授業外で作成されているが、授業態度や出欠確認などのチェックは授業中に行われる。(通称:久山チェック)
      • 映像で見返してみれば分かると思うが、小テストの時間にはクラス全員を隈なくチェックしている。
    • 実戦テストでの成績もチェックされる。特に、成績上位者と下位者は目立つ色で書き込まれる。
    • 瞬時に早見表を見て発言するのでいつでも・誰でも注目がいく。油断厳禁。
    • この早見表を見ながら授業を行うため、成績が良くない生徒がメモを取っていなかったりすると「ポケい聞いてるから成績伸びねぇんだよ!」などと叱責される。
    • 久山師曰く、「授業態度は偏差値ともろに直結している」とのこと。過去の久山チェックのデータから明らかなのだとか。
    • 曰く、師は駿台から「逆指名権」なるものを与えられているらしく、生徒(現役生)が講師を選べるのと同様に師は自分が教える生徒を指名することが出来るらしい。
      • 事実、高2スーパーα英語などでは、師の授業に(極端に)ついていけない生徒はクラスリーダーに声をかけられ、他コースへの移籍などを勧められることがある。
      • 「私の他にも優しい先生いっぱいいますから、どうぞ、そちらに」
      • ちなみに講習会では、授業態度が極端に悪い生徒は、席替え時に教室後方の隅に飛ばされる。
    • 秋本吉徳師曰く「久山さんは居眠りされるのを特に嫌がる」そうである。寝ている人を追い出すようなことは無いが、前期のうちは寝ている人を注意し、起こす。後期になるともはや注意されることは無い。
      • ただ昼過ぎの授業だと「お腹いっぱいになるまで食べちゃダメですよ」とニコニコしながら注意する時もある。かわいい。
  • フォローアップウィークの週は機嫌が悪いように思える事がある。
    • フォローアップウィークでは試験の受け方について特に強調して説明する。記入事項に漏れがないように書こう。
      • かつての教え子が入試本番に名前を書き忘れて不合格となった経験もあってか、記入漏れには厳しく注意する。
    • また、試験が終わった直後に許可なしで筆記用具を持っていた場合は名指しで叱責するので要注意。
    • フォローアップウィークの採点は本当に師が行っており、「妄想ではなく訳を」などという言葉が書かれて返却されることがある。「妄想でなく訳語を」と書かれたら勉強法を変える、「構文」と書かれたらいい加減な予習の仕方を変える といった師からの警告である。
    • フォローアップウィークで成績上位5名と下位5名だった生徒には"久山チェック"が入るので気を付けよう。
  • 現役スーパーαの授業では、授業内小テストを行う。どのテストでも要求される点数は80点以上。80点以上を取れていない者は、80点以上を取れるまで何度も復習することを師は推奨する。
    • 高2スーパーα英語なら英文法のテストを1種類を毎回行う。
    • 高3スーパーα英語総合なら間違えやすい英単語、英文和訳演習英語正誤問題の3種類を毎回行う。
    • 学期末前と学期末の授業には、英作文のテストも行う。
       範囲 高2スーパーα英作文法 高3和文英訳
       学期末前 例文
       ExerciseA
       学期末 ExerciseB
    • 高卒クラスでも毎週英文法の小テストが行われる。問題の殆どが新英頻と同じ、またはその改題なので日頃の勉強量が如実に表れる。小テストによるフォローにも抜かりがない。
      • クラス担任の手によって、師の持つ成績早見表に毎回の点数が書き込まれるのでちゃんと対策しよう。
  • 注意点として、久山師は「学問的に細かい事項は大学生になってから気にすれば良い。予備校ではまず受験に受からなければ何にもならない」というスタンスであり、生徒がアカデミズムにかぶれることを良く思っていないようである。熱心なファンの受講生は、久山師の授業を「駿台らしい『アカデミック』な授業」と評することがあるが、このような生徒は師の方針を誤解しているとも言える。
    • このスタンスゆえ、師の教える英文法は、上位層の受験生でなくても理解できるように簡略化されている部分がある。
    • 『ときおり、私が「学問的に間違っていることを教えている」なんていう方がいらっしゃいますが、(中略)私は生徒達が、今の段階でそう覚えて、間違えずに試験を通るように教えています。本当に勉強する生徒なら、なぜ私がそんな嘘を教えたのか、大学で真剣に学べば理解できるでしょう。』
      『生徒には「嘘」を教えます。なぜなら勉強・学問は広いし深いし、その世界に導くことが、まずは大切だからです。(中略)その時点で生徒の理解を越えることや、入試に役に立たないことを衒学的に言ってもしょうがないわけですね。』*1
    • 師の代名詞でもある「耳学問」も、同じ理由から、あくまで「受験に役立つこと」を目的としており学術的に深く突っ込んだ話は少ない。大学以上のアカデミックな雑談に興味のある人は、大島保彦師の方がいいかもしれない。
  • それなりに好き嫌いが分かれやすい授業ではある。合う人にとってはとことん合い、この記事の長大さを見れば分かるように、熱狂的なファンも大量に生み出している。その一方で、クセの強さゆえ「スタイルが独特すぎて合わない」という人もある程度発生する。
    • 師の述べる学習法を丁寧に実践する熱心な信者層と、師の言葉を「学習法の単なる押し付け」と批判して授業を全切りするアンチ層にはっきり分かれる傾向がある。
    • なまじ熱狂的なファンが多いだけに、苦手な生徒が「自分には久山師が合わなかった」と発言しにくい状況があるのも事実で、季節講習の受講にあたっては冷静な判断をしたい。
  • 師の授業では、生徒の文法基礎力が足りていないことを前提に、受験生向けにシンプル化・体系化した英文法を細かく提示される。このため、自分に合う英語の学び方を確立できていない生徒にとってはとても相性が良く、これこそが師の人気の源泉とも言える。
    • 逆に言うと、自分に合う英語のやり方を確立して成績が取れている生徒の場合「もう知ってることを自分に合わない方法で押し付けられる」と感じられてしまう可能性がある。そのような生徒が師の言葉を気にしすぎて「自分に合う方法」を見失ってしまうと、最悪、逆に成績が下がってしまうリスクもある。
    • コバトシ師とも共通するが、英文を和訳せずそのまま読解できる生徒には合わない(特に帰国子女は要注意)。また、久山師は構文主義を実践しない生徒を叱責するので、構文主義が合わない生徒には地雷となりうる。
      とはいえ、久山師は記述解答の書き方の方法論などもしっかり指導してくれるので、帰国生にとっても得るものは何かしらあるはずである。
  • 「『英語は自分に合った講師についていけばいい』と言う割には、授業内で自分のスタイルを絶対化して強調しすぎている」という反発もある。
    • 構文主義で有名だという駿台英語科の性質上、英文解釈が合わない人は初めから他塾に流れることも多いため、そもそも久山師が「英文解釈が合わない生徒」を想定していないのかもしれない。
    • 久山師の読解スタイルに抵抗がある生徒は、先述の大島師のアドバイスに則って「構文という麻疹にかかる」気持ちで受講しよう。あるいは、久保田師や斎藤師などの構文授業をあらかじめ受けておくとやりやすいかもしれない。
    • 久山師の高3生クラスでも、師の述べる勉強法を真似ながらもロイヤル英文法以外の文法書を使う生徒も多い。
  • 「いちいち大声で檄を飛ばすのが苦手」「ストイックすぎて合わない」という理由で敬遠する生徒もいる。
    • また、久山師本人も認知していることだが、「新英頻を三周しないと落ちる」「私の学習法をちゃんと実践しない人は落ちる」「私の授業を切ると落ちる」などの、師の厳しい言葉に却って萎縮する人や反発する人も見られる。
      • メンタルが弱くなりがちな浪人生の場合、師の授業中の訓戒を重く捉えすぎて病んでしまうことがある。
      • 精神衛生を保つため、師の「○○する/しない人は落ちる」系の訓戒はあまり本気にしすぎない方がよい。
    • 直前期に初めて受けたり、講習で数コマのみ受けたりすることは余りオススメ出来ないという意見もある。
      何度か受講した経験があれば師の要求していることやまとめ方を理解出来るが、そうでないとただ自信を無くしたり、単に反発心を抱いたりすることに繋がりかねない。師の言葉は訓戒のためであって、萎縮したりヘイトを溜めたりするためのものではないということである。
      • 2次・私大演習で初めて師の授業を受けた生徒は「つまり二浪しろってこと?」とボヤいていた。
      • 夏期講習で初めて師の授業を受けた生徒は「時間が限られてるのに余計な説教で授業を止めて、その上延長するのってどうなの?」と不満がっていた。
  • 大学に進んだ元受講生からは、師がたびたび語る「学問」の話が中立性に欠けるという見解もある。
    • 具体的には、「受験生のモチベーションを保たせる必要があるとはいえ、アカデミアを美化しすぎた発言が多い」
      「師は京都学派の流れを汲む人文学者であり、そのような人物が学問観を一般化して説くと、これから様々な分野に進む若い生徒を将来混乱させかねない」
      「もう10年以上論文を書いていない人に研究の話を説かれても説得力がない」など。
    • 師は授業の中で度々「学問とはどういうものか」「学者の世界はどのような仕組みになっているか」などについて説くが、人文学・社会科学・自然科学を始めとした様々な分野ごとに学術的価値観や学界の制度は全く異なっており、特に理系分野は師の話との乖離が激しい。
    • 学者個人によっても学問観は大きく異なる。師の語る学問観を過度に絶対化せず、師の言葉はあくまでも一つの考え方に過ぎないということを覚えておこう。
  • まとめると、目の前の大学入試を突破することを念頭に、徹底した構文主義を厳しく叩き込む授業と言える。
    • 二彦」としてよく比較される大島保彦師の授業は、「学問としての英語」を求める上級者向けのアカデミックな息抜きという側面が強い。それに対して久山師の授業は、「基礎的な英文法はだいたい出来ているつもりだが、そこから先の指針が欲しい。なにをやったらいいのか分からない」という中級者層の生徒に適している。実際、成績中位層からの支持は概ね厚い。
    • 英語の基礎が元から固まっていない人にはハードルが高いかもしれない。なぜなら授業のペースが非常に早く、(「ド基礎チェック」と称して重要な知識をまとめて解説することこそあるものの)授業内で手取り足取り教えるというタイプではないためである。
      • とはいえ、「英語の苦手な人が自分の授業についていくにはどんな勉強をすべきか」という話もしてくれるので、英語が苦手であっても久山師が合うならば、師の授業を活用して英語の成績を伸ばしていけるはずである。
    • 英語の対策を既に終わらせている上級者の場合、「受験対策」という観点からは師の言葉がお節介に感じられるかもしれない。しかし「駿台の英文解釈法」のエッセンスをしっかり吸収したいのであれば学びがあるだろう。
  • 独特な風貌を持ち、辛口な叱咤激励・耳学問を交えながらストイックな姿勢で授業を進行することから、駿台全体の中でも異彩を放つ講師であり、多くの信者を生み出している。
    • 講習会などで初めて師の授業を受けた人は師のことを傲岸不遜な横暴講師と感じるかもしれないが、師の英語講師としての実力は衆目の一致するところであるので、是非食らいついてみよう。

担当授業 Edit

通期

直前Ⅰ期
直前Ⅱ期

人物 Edit

  • 基本的に「はい、こんちゃ」という流れる様な挨拶で授業を始める。「さて」や「それではですね」と続く事が多い。
    • 最近では息切れが激しく、教壇に上がる際に「ふぅ、」と吐息を漏らすようになった。
  • 現在はお茶の水校市谷校舎への出講がないため知名度は高くなく、事実上の神奈川ローカル講師となっている。しかし、出講する神奈川方面の校舎では絶大な人気を誇る。
    • 横浜校の現役スーパーα、京大コースの多くの生徒は久山教信者である。これらの校舎では非久山信者は少々肩身が狭い。
    • 藤沢校が閉鎖されるまでは藤沢校校長であった。
    • 2016年度2017年度では横浜校高卒クラスでの担当授業が激減し、それまでに受講経験のあった生徒が非常に嘆き悲しむ事態となっていた。
    • 2019年度古舘克洋師に代わり、横浜校LQクラス英文読解Sを担当された。
    • 一部の生徒からは、直前期の横浜市大プレ医系英語を持って欲しいという声が出ている。横浜市大の英語は徹底的な精読重視であるため、久山師が担当するのがベストであろうが、当局としては京大プレを優先しているのかもしれない。
    • かつてお茶の水校では唯一、京大コースの『京大英語研究』を長年担当しており、師を敬愛する生徒は多かった。
    • 神奈川方面の中高一貫校に通う成績上位層の中では、師のことを知らない人などはいない。(他塾に通う生徒も含めて)
      • 師の厳しい言葉を聞きすぎてしまってしばらく聞かないと発狂する人も。
      • 一部の高校では、師の「はい、こんちは」という挨拶のモノマネが定型文として用いられることまであるようだ。
  • 基本的に質問・相談には真摯に応じてくれるが、質問対応は良いとは限らないので注意。基礎事項が身についていないことが露呈すると徹底的に叱られるため、覚悟が必要である。
    • 師の仰ったことを完全に理解し、分からなければ辞書や文法書をくまなく引き、そこからさらに発展させて自分なりに考えたと師にみなされないと、「しっかりしいや」と非常に厳しく叱責される(特に高卒校内生)。そのため、質問する場合は十分に考えてから行った方が良い。不用意な質問は絶対にするべきではない。
      • 無理難題な質問をしても「それじゃあ落ちるわな」と一撃されることもしばしばある。
      • かといって質問に来る生徒が少ないと「励みが足りない」ということで、授業中にクラス全体に向けて怒られることもある。
      • 「この辞書・文法書ではこう書いてあった」と言うと、師の揚げ足を取っていると見なされて怒られることもある。師の勧める参考書(ロイヤル英文法など)以外の話題は出さない方が無難である。
    • 師のその日の体調によっても質問への応じ方が変わり、体調が芳しくない日は師の逆鱗に触れる可能性が非常に高まる。師への質問の際はその見極めも欠かせない。
      • 自分より前に質問者がいた場合、その人の表情や久山師の放つ雰囲気を観察し、今質問するか否かを決めるとよい。
      • また、他の講師と談笑した後であれば対応が少し穏やかになる(こともある)。
    • 女子生徒が質問に行った際は付近の椅子を寄せて座らせ、丁寧に解説してくださる。厳しいとはいえ質問対応時の振る舞いは紳士そのものである。この紳士的な態度は生徒に限らず、講師に対しても同様であり、女性講師の場合体調が悪かったり、困っていると気遣う様子が見られる。
    • 一方、男子生徒の場合は座ることはおろか、質問内容に不備の一つでもあるものなら、上記のように厳しい叱責が待っている。とはいえ、女子でも全く怒られないわけではない。
    • いずれの場合も最後は「がん、ばり、や。」と細切れの日本語をキメ顔で言って送り出してくださる。臆することなく質問へ行こう。
    • なお、講師室以外での質問は受け付けていない。
      • 師がかつて高校生だった時、高校の先生が非常に厳しく、質問をするときは最大限の敬意を払ったそう。「それに比べて君達はさぁ、ガム噛みながらせんせぇ質問!ってさぁー笑わせるなよって感じだよなぁ」と仰る。
      • 講習会では、師の授業を初めて受ける生徒が休み時間に廊下で質問し、講師室に出直すよう注意される一幕が見られることもある。
  • 先述の通り大学教授と予備校講師の兼業で、“ペダンティック久山”の異名をとる。
    • ちなみに自称は「鬼将軍」である。生徒からは魔王とも称される。
  • 研究者としての専門分野はオリゲネスなど、古代キリスト教思想を中心とした宗教学。大学では主に、宗教学やキリスト教関係の一般教養科目を担当している。
    • 予備校講師として生活費を稼ぎ大学教員として学問的欲求を満たす、という教育者として理想的な立ち位置にいる。
  • ただ、業績一覧を見る限りでは2010年を最後に論文を発表しておらず、研究に力を入れている様子はない。事実上、駿台講師の仕事の方が本業状態である。
    • 私大の教員というとたくさんのコマ数をもたされる人も多いが、大学での授業も非常に少ない。明治学院大学のシラバスを検索すると一目瞭然で、駿台の方が多くコマ数を持っている。
    • 一般的に、私大では宗教学や古代思想に関する授業は大抵少ないので、コマ数もそれに拠るのだろう。
      • なお明治学院大学のパンフレットは良く駿台に置いてあり、ちゃんと師の名前が記載されている。
      • まぁ、師の講義を受ける生徒が明治学院大学を受験することはあまりないだろうが。
  • 自他共に認める、関東駿台で最も厳しい英語講師の1人。下記発言録参照。
    • 生活に困らないくらい語録が豊富な講師の筆頭。故に、名言が発せられる度にそれをメモる生徒が各クラスに大抵1人はいる。
    • 講師の話をただボケーと聞いているだけの生徒、また常に右手が動いていない生徒は京大受ける資格はない、など厳しい言葉も多い。
    • 駿台全国模試や大学別入試実戦模試などの公開模試で、偏差値70以上を「ミスの無い世界」と呼び、師曰く、「その世界に入っている者のみが本当に英語の力があるといえる」とのこと。要求水準も厳しい。なお、高2なら80。
      • 余談だが、全国模試であると7割弱の点数が取れていると偏差値70になる。
    • ちなみに師の厳しさは明治学院大学でも健在なのだとか。
      • 「久山 教授」と引くと数件の大学のサイトが出てくるが、明治学院大学の掲示板などを見ると、何も知らずに師の講座を取った学生が悲痛な叫びをあげていることも多い。
    • しかし駿台一厳しいかは意見が分かれるところである。
      • 常にクラス全体に檄を飛ばす久山師よりも、齋藤英之師の個人攻撃の方が辛いという説もある。また浅井さやか師とは違い、実のある叱責だとも。
  • 駿台の隠れた名講師筆頭である。パンフレットには顔写真さえ載ってない。
    • 校舎によってはあまり知名度もないので、実際に授業を受けるまで一切が謎に包まれている人物であるが、小柄で豊かな髭のドワーフ紳士とも言うべき人物を見かけたら、その人こそ師である。
    • 講師室の着席表などには、そっくりな似顔絵が描かれている。
      • 似顔絵より本物の方が目が鋭い気もする。本物は常に目が笑っていない。
    • ちなみに、本業である明治学院大学英文学科の教員一覧でも、師のみ顔写真を出しておらず、代わりに黒板の写真が掲載されている。
  • 最近はCMで一躍有名になったハズキルーペ(眼鏡型拡大鏡)を利用していることがある。
    • チビ、デブ、ハゲ、メガネという冴えない中年のあらゆる条件を満たしている。ただし声は独特の深みのあるいい声をしている。
    • 前三つについては師自らネタにすることも。「背の高い奴は私より先に雨粒が当たる可哀想な人だからさぁ(笑)」
    • 全体的に池知正昭師とそっくりと言われる。そして池知師と同じく、師を「可愛い」と形容する女子生徒が一定数存在する。
      • 「今日の久山先生一段と可愛くなかった?」
    • なお池知正昭師は久山師のことを「腐ったニトログリセリン」と称している。着火しやすく危険、と暗に意味している(元ネタはフランス映画「恐怖の報酬」)。
    • 師と似た容貌の著名人は多い。戸田ひさよし、ウンベルト・エーコ、ランス・イトウ、ジェリー・ガルシア等々...要は髭と眼鏡が本体ということである
    • 最近、駿台の若手スタッフに喜壽屋仁志師と間違われたことを大いに嘆いていた。
      • 「そりゃあ私も彼も髭を生やしていて眼鏡ですが...全然服装が違うでしょ!キャラも!」
  • 自身も京都駿台予備校で浪人した経験があり、折に触れて自身の過ごした駿台での思い出と学習法を語る。
    • それもあって駿台文庫の『新・英文法頻出問題演習』を勧め、フォレストやネクステージはおもちゃであると仰っている。文法書は『ロイヤル英文法』を強く勧めている。
    • 浪人した原因は小中高と遊び続けたからとのこと。下から青山学院だったため適当に内部試験をパスし、高校時代は仮装演劇に没頭、他にも学友と共に夜遅くまで美術館を巡ったり古書店に通ったりとしていたらしい。
      • 師は高校時代のパーティーで現天皇陛下とお知り合いになったそう。しかし、「そんなことは置いといて」と詳しく仰ることはなかった。
    • そうは言ってもエピソードの随所から明らかに優等生だったことが伝わってくる。
    • そして留学を経て帰国したところ、自分の学力が余りに低いことに気づき、これでは大学に受からないと思い浪人を決め死に物狂いで勉強したそうだ。
    • 師は、最初に受けた模試で数学で0点を叩き出したが、そこからの浪人生活の中で最終的には二次試験の数学で4完半まで伸びたそう。数学の偏差値の最高は69.9。
      • 「唯一数学だけは70に届かなかったですね。」
    • ちなみに師の数学勉強法は各セクション一題計五題を60分で解き切るというのを15周するというもの。
  • 師の話に出てくる「お爺ちゃん達」とは伊藤和夫師や奥井潔師のことである。師は伊藤師らを深く尊敬されており、お爺ちゃん達による思い出を度々話される。
    • たまにネタにすることもあるが、それも師なりの敬意の表しかたである。特に、PC関連の用語をどう訳すか揉めていたお爺ちゃん達を諦めさせた話をする。
    • 現役時には関谷浩師や山本茂年師にも習っていたそう。
    • 師が伊藤和夫師を尊敬する理由は、「一度として生徒はバカだから、などと生徒を見下すような発言をしなかった」、また「出来ない生徒をいかに出来るようにするかに知力を尽くした」からだと述べている。このことからも、生徒愛の深さが窺える、
    • 文系では数少ない物化選択で受験に望んだそう。その際物理Ⅰを山本義隆師に、化学Ⅰを北山一師に習っていた。両師による授業は師の科学観を大きく変えるもので、特に山本師の「自然界は微分方程式によって描かれている」という言葉には感動すら覚えたと話していた。
    • ちなみに秋本吉徳師もお爺ちゃんのくくりの中に入っている。
  • 駿台で京大と言ったら師の名前が上がり、そして師の京大愛も大変深い。
    • 京大のために駿台で浪人し、京大で全ての学位を取得し、今は数多くの教え子を京大に送る。
    • 2021年度の京大入試ではとうとう秋本師と共にタテカンになった。
    • 良く言われる“変人”タイプの京大生ではなく、学問を心から愛する“研究者”タイプの京大生である。噂だけで京大を志望した人は衝撃を受けるかもしれない。もっとも前者のタイプは古文科あの人がいる
      • 師の博士論文は京大哲学科初の完全英論文という辺りから師の勤勉さが伺えるだろう。
    • 京大コースの授業では、一人のOBとしての激励という意味もあり、余計に授業が厳しくなる。
      • 「こんなことも知らない輩は私の後輩になる資格がない」
    • 一方で12年間過ごした京都の思い出を色々と話して下さり、なかなか知ることの出来ない京大の日常を知ることが出来る。聞く度に鼓舞される生徒は多い。
    • 特に師が受けた数々の授業の話は必聴である。森毅、佐竹昭広、喜志哲雄といった京大を代表する教授陣が登場し、その個性的な授業風景を垣間見ることが出来る。
      • 師が特に敬愛するのは武藤一雄である模様。師事していたこともあるようだ。
    • 当時の部屋は四畳半・風呂無し・共同トイレだったそう。一体どこの下鴨幽水荘に住んでいたのか。
    • 京大関係の授業ではたまに東大を批判するような発言をなさる。またその際の師はとても嬉しそうである。
      • 「東大の問題はテクニカルな部分が多くても中身はあんまりないんですよ、でも京大の問題は非常に中身が詰まって読み応えがあるんです」
      • 「センター失敗して東大にランクを落とす時のためにも文空所補充は出来なければいけません」
      • 「学閥組んで偉ぶるのは官僚養成学校様に任せれば良いのです。京大生は京大を尊ばない」
    • とはいえ、師は解説の際によく東大の問題を引用する。また、英語に対する誤った認識を正そうとする東大の問題(主に誤文訂正や空所補充など)を賞賛することも多いので一種のネタであろう。
      • 「ここ(よく受験生が誤って認識してしまいがちな所)を東↑大↓くんが見事に突いてきたんだわぁ」
    • 京大時代に、「勉強が一番好き」という変態京大生に会ったことがあるらしい。
      • ちなみに「この世で一番楽しいものって勉強以外ないでしょ?」と真顔で言われた際、師は思わず「あるゥ」と口に出しそうになってしまったとか。師にとって勉強より楽しいもの、それはマックである
      • そして、このエピソードの後、「君たちはこういう人ともこれから戦わなきゃいけないんだわぁ。だからちゃんと勉強しないといけないってわかった?ンンッ」と仰っていた。まぁ、流石にこれ程の学生はそうそういないであろうが。
  • 駿台関係については褒めることが多い。
    • 赤本の解説の間違えをよく指摘しており青本を推奨する。
    • 勝田耕史師をよく勉強している講師と言っている。
    • 久山師は京大時代に、卒業に必要な数の倍の単位を取得したといい、久山師曰くそのようなことをしたのは駿台の中では自分と勝田師だけだという。
      • ちなみに、現在の大学(京大含む)では、履修できる単位の数に上限を設ける"CAP制"という制度を導入しており、学生時代の久山師たちのような真似は現在では不可能である(もちろん久山師も、この話をする際は「今の大学ではそんな事は出来ない」と毎回断りを入れる)。
      • 久山師が学生だった当時の京大の教員には「学生には単位に関係なく好きなように勉強させる」という風潮があったため、「勝手に単位が降ってくる」とも言われるほど単位の取得が緩く、試験すら受けていない授業の単位が勝手に付けられていることもザラであった。このような背景があるので、当時の京大では「卒業に必要な数の倍の単位を取得する」ことは、やろうと思えばそこまで難しいことではなかった。
    • 英文読解Sと監修者の大島保彦師を讃えることもある。なんなら厳しさの度合いが異なるだけで両師とも授業の本質は似通っている。
      • 師が国際学会で授業に出られなかった際、大島師に代講を頼んだこともあるらしい。
    • 関西で主に京大英作文を担当している塚田潤を尊敬しており塚田師と呼ぶ。
    • 田上芳彦師の著作を「優秀な田上先生の隠れた名著」として推奨する。
    • 坂井孝好師が監修している季節講習頻出!英文法入試問題を「名作」と絶賛している。
    • 他にも日本の大学制度を理解し内容に関わる教養を充分に持つ優秀なネイティヴスタッフ、テキスト編集に期限ギリギリまで勤しんでいる若手講師など駿台は恵まれていると話す。
    • 師が実力を買っている若手?講師としては佐山竹彦師や増田悟師など。
  • 一方で師自身も、他の駿台講師から畏敬の念を集める存在である。
    • 大島保彦師「化け物みたいに優秀な受験ヲタクのプロフェッサー」
    • 佐山竹彦師「心から尊敬できる本当に凄いお方」
    • 藤澤恒夫師「本当のSαを担当される方はただ一人しかいない」
    • 大淵智勝師「久山先生も言ってるでしょ!」
      • 大淵師は師の教え子である。
    • 青木利夫師「久山先生に褒められちゃいました」
    • 佐藤昭師「将軍」
  • 駿台教育研究所にて学校の教師向けの講座として「入試英語のファンダメンタルズ」などと題した講座を担当していることもある。
    • 『先生方と御一緒に英語の「教え方」を吟味していきたいと思います。この時代、生徒に語学を教えるということは簡単なことではないと私は考えます。教師の持つ世界観や人間観も、教えることと関わってきます。語学を教えるというはそういうことです。』2009年度セミナー採録より。
    • 受講者によると、久山師の講座は英語教師の間でも定評があるものの、生徒に要求する学力レベルの高さゆえ、学校現場での指導では現実的ではないという意見もあるようだ*2
      • 『未知語の類推法についてのくだりで、「あくまで基本単語2000が入っているのが前提で、それらが入っていないのであれば類推もクソもない」というようなことを言っていたが、果たして全国の高校3年生で基本単語2000がきっちり頭に入っている学生がどれほどいるのだろうか。高3新学期の時点で基本単語2000が入っているような学生は、正直放っておいても現役合格できるのではないか、というような元も子もないような考えが浮かんでしまった。もちろん、東大、京大レベルに現役合格するためには、高3新学期時点で基本単語2000が入っている必要は当然あるだろうが、できればもう少し学力が下の生徒を想定した講義をして欲しかったというのが本音である。』*3
  • 文章を読んでいる最中など空欄に当たるとかなりの確率で「んっんっ///」という素敵なハミングを披露して下さる。不定期で登場する時もある。師の奏でる素敵な音に心惹かれる者も多いであろう。かわいい。
  • ヘッドセットを使っているのだが、数学の鳥羽師のように耳にかけて使うのではなく、首に巻くような形で使っている。理由は不明だが耳にかけるとメガネのつると干渉するからだろうか。
  • 一見服装に拘りが無いように見えるが、実はネクタイ周りにお洒落アイテムをつけていることが多い。
    • 特に京大関連の授業では京大とその志望者に敬意を払い、京大グッズを着用されている。
    • 冬期直前など冬場の寒いときには黒系統一色で身を包み帽子を着用して帰宅する姿が確認できる。かわいい。
    • 早い時間の授業だと帽子の跡が頭に残っていることも。
  • 教壇の上での師は強烈な存在感だが、講師室でもそれは同じである。質問に行くのがちょっと躊躇われる。
    • 同じく大学教授である甲斐基文師と歓談している姿をよく見かける。なにやら二人とも非常に楽しそうである。
    • 横浜校講師室では四人用の机を森下師と二人で占領し、斜向かいに座っていることが多い。ただならない雰囲気をまとっている。ちなみにその横の机には秋本組がいる。
      • その森下師は以前、横浜校のある授業で「久山さん、あの人いつも高そうなバッグ持ってくるからムカつくんよ」と冗談を言っていらした。
    • 講師室不法占拠している自分の机にほかの先生がそうとは知らずに置いた荷物を教務にどかせたことがある。
      • 藤澤恒夫師「髭生えた怖い先生が座るから暗黙の了解で座っちゃいけない席があるんだけど、たまたまその怖いのがいないときに若い先生が座っちゃって、荷物置いちゃったのよ。んで若い先生がどっか行って、怖い先生が帰ってきたのよ。んでびっくりした顔してさ、あのさ、職員さんいるじゃん。こうやって(指をさすポーズをとりながら)、そしたら職員さんが3人くらいきて、荷物全部僕の机の前にボンと置いてさ。怖い先生、ニコっとしてドカンと座るわけ。もうさ、こいつガキ大将だよねぇと思ってw」
  • 好物はビッグマック、主食はカロリーメイトであると言っている。
    • 長いアメリカ生活でやはり嗜好がアメリカナイズされてしまったんだとか。月一でマックを食べたくなる衝動に駆られるらしい。かわいい。
    • もちろんお供はコーラといきたいが、健康のためお茶で我慢しているそう。
    • これに関しては、師本人も「私は口だけアメリカ人なので」と認めている。
    • 朝食は必ずパンかシリアルであり、白米はあまり食べないのだそう。
    • アメリカで生活していた際も、日本食が恋しいと思ったことは一度たりともなかったそう。
    • 念のため言及しておくが、自他共に認める厳格な紳士たる師の事であるので、勿論そうしたジャンクな物ばかりを愛好している訳では無い。時おり言語外情報として各国の食文化について説明される事もある。なお、その際の師は非常ににこやかである。
    • なお、牛乳は明治おいしい牛乳を飲んでいる。(平柳師談)
  • 厳しい要求レベルを課される師の授業であるが、ユニークな一幕も少なくない。豊富な人生経験、幅広い教養、加えて多趣味であることにより師の雑談は大変面白い。檄を飛ばしている時とは打って変わってクラスが和む。
    • ただ現役クラスでは緊張状態が解けず、師の雑談が活かされないこともある。
    • sayの用法の際は師は突然壊れたかのように奇声を発する。「意見、意見、意見、opinion、opinion」という奴である。その時の師の手に注目してみるとじわじわくる。何故皆が笑わないか不思議でならない。
    • 時制の講でdieやdeadが現在完了絡みの例文で出てくると、「10年間ずっと死に続けることはできませんね、つまり、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、ってことです。」とおっしゃる。その時の「死んだ」を連呼している時の師の顔はまさに変顔と言えるものであり、普段の師の雰囲気からは想像しにくくその分とても見応えがある。
    • テキストの本文の理解を助けるために絵を描いてくださることがあるが、本人曰く「直線と曲線」らしい。
      • というのも、師が小学生だった頃、バナナを1本描く時に立体的に描いたところ「久山くんは二本描いてますね!」とバカにされたことが未だに不服なんだとか。
    • 師が一番好きな英文は懸垂構文なんだとか。大学院生のときにその巧妙さに気付き、以来20年以上懸垂構文を収集している。そのため懸垂構文が登場すると師はとても嬉しそうである。もちろん解説も素晴らしい。
    • 心理学・認知科学などの文章を扱うと大抵invisible gorillaの話をなさるが、この時の師の動きは必見である。教壇上で突如アフリカの民族舞踊の様に踊り出す。
      • ちなみにinvisible gorillaは大島師なども引用する有名な実験だが、師は何故かゴリラではなくくまモンを使う。
    • 昔、留学していた頃ニューヨークに学校単位で行った際、田舎の学校だったこともあり誰も地下鉄に乗った事がなかったらしい。そこで東京での経験により地下鉄の複雑さに慣れている師は全員を案内し「サブウェイキング」の異名をもらったらしい。
    • 自称「世界的なヨーダコレクター」だそう。家にもフィギュアがたくさんあるとか。宇宙関係の文章を扱う時に雑談として稀にお話しになるがその時の表情は非常に穏やかである。かわいい。
      • 何故ヨーダかと言うと師の恩師に似ているからとかなんとか。
    • 師は「“乙女”は死語」とおっしゃる。ある電車内の出来事が発端である。この雑談はクオリティが高く受けが良い。
    • 学生時代、"crossward puzzle"の訳を「クロスワードパズル」と訳したらバツをつけられ、質問をしに行った所「縦横文字合わせ」と言われたらしい(それでも98点だった模様)。ちなみに師は自分の学校にあった32冊の英和辞典全てで調べたところ、「クロスワードパズル」となっていた。
    • 師が1番好きなスポーツは水上スキーであるとのこと。ただ、この仕事(予備校講師)を始めてからは、「滑る」という言葉の縁起の悪さから一切やっていないらしい。なんだかんだで生徒思いなのである。
      • 「だけど滑るとか落っこちるとかって単語に敏感なようだとダメだよなぁ。我々は強くあらねばならない。」
    • 師のご母堂は何故か丸いドアノブが好きで、家中のドアノブを丸いものにして、さらにその上に毛糸のカバーをかけていたそうである。当然よく滑るので、我慢出来なくなった師は両親の旅行中に家中のドアノブをレバーのものに変えるという暴挙に出たそう。
      • 「あれはあんまりいい親孝行にはなりませんでしたね、反省しています。」
    • 高2スーパーα英語の一学期に登場する文章で師が昔物語(桃太郎)の雑談をするとお笑いライブ並みの爆笑が教室中から起こる。実際かなり面白い。
      • ただ、2017年のある校舎での2次・私大演習の際は誰も笑わず師も苦笑いであった。人数が少なかったせいだろうか。
      • テキスト改定によってか、この雑談を拝聴することができなくなった模様。
  • ちなみに師はよく檄を飛ばすが、生徒が全てを間に受けてガチガチの雰囲気になるのはあまりお好きではないらしい。
    • (檄を飛ばす師の姿を見てガチガチになってしまった最前列の生徒に対して)「いや、そんなさ、ガチガチになんなくて良いから!リラックスして聞いてくれりゃそれで良いんだからさ!」
    • 要するに師の指摘を真摯に受け止めつつ、ネタ半分と思って聞きましょう、ということである。
  • 師は学生時代の自身の性格を「生意気な反骨精神」と評する。暗記一辺倒だった当時の英語教育に疑義を抱いており、教師が「これは暗記しろ!」と言うたびに「じゃあお前が覚えてみろ!!」も心の中で考えていたのだとか。そしてその丸暗記一辺倒への反骨精神は今の指導にも生きている。
  • 時期は不明だが胃がんになったことがある。その時師のがんを見つけたのは駿台から京都大学医学部、神戸大学医学部に進学した医師であったそうだ(師の教え子か否かは言及がなかった)。
    • 受験生の時には盲腸も経験している。試験直前であったため、手術ではなく薬で対処しようとしたが、副作用で眠くなることを聞き、痛みに耐えながら受験に臨んだ。京都大学受験後の帰りの新幹線内でコーラを飲んだところ盲腸が悪化し、駅からそのまま病院に運ばれ即入院となったそうな。
  • 高卒の授業で日本のアニメに関して記述があったのをきっかけに深夜アニメを録画して休日に見るということをされているらしい。
    • 意外にもアニメ漫画の造詣も深い様だ。ある時は「ゲゲゲの鬼太郎」に於けるねずみ男の存在意義について語っておられた。また突然ルフィの伸びる腕を例に授業を進めたこともある。その時の教室の空気は・・・ご想像にお任せします。
      • 「私の言っていることがわからない人は家に帰ってワンピースという漫画を調べましょう」
  • 師が最も嫌いなタイプは、実力がない割にプライドだけ高い人。
    • 師は辞書で調べてから質問するように仰るが、場合によっては先生の揚げ足を取っていると勘違いされやすい。難しいところだ。
    • 「プライドだけ高くて実力がねえ、おばかっちな学生はいらない!それから先生の揚げ足取って喜んでる奴とか、自分のことを天才だと誤解している奴は落ちろ!って私は言いたい。」
    • 師は上記に該当する生徒のことを「有名校Bチーム」と仰る。
  • 英語名はJames(ジェームズ)。水瓶座。
    • 姪がUCLAに在籍しているらしい。
  • YouTubeに師がオックスフォード大学で英語でインタビューを受けてる動画が載っている(kuyamaで検索してみると良い)。
    • 当然、英語ペラペラである。(風貌のせいか外国人に見えなくもない。)
    • ちなみに、その動画に記載されているJamesとは、師の洗礼名であると思われる。(合格後に)師の元へ質問すれば、話を伺う事ができるかもしれない。ただでさえ博識で膨大な知識量を誇る師の専門分野となれば、その話は非常に有意義だろう。
  • 奥様は書道の師範代らしい。だが師は全く書道の良さを理解出来ないとのこと。
    • そんな奥様との結婚記念日は12/16。ハネムーンは一泊だった。
    • 夫婦間の深い愛はわからない愛妻家は理解出来ないなどと仰っている。
    • 「世界三大悪妻というのはヨブの妻・ヨブズワイフ、ロトの妻・ロッツワイフ、最後がソクラテスの妻・クサンティッペかモーツァルトの妻コンスタンツェ、はたまた自分の妻なんてことを言いますが....おっと危ない」かわいい。
    • 推測ではあるが、師の言う「マネージャー」とは奥様のことであろう。となると師も駿台キョウサイ組合員なのかもしれない。
      • なおその「マネージャー」は、師の「タダ働きタイム」(つまり延長のこと)には否定的で、「さっさと帰って来なさい」と言っているらしい。
  • クリスマスの日の授業ははっちゃける。
  • 師が授業の最初と最後におっしゃる「はいこんにちは」「終わろう」という言い方はまさにモノマネしてくれと言わんばかりであり、事実モノマネが得意な生徒が多い。特に「はいこんにちは」は頭を強く言うだけなので誰でもモノマネ可能である。
  • 普段は授業中厳しい発言を多くする師であるが、ある日の授業では声が枯れていたために、終始小声でおっとりと授業を進められたことがあった。かわいい。
    • 「今日は声が枯れてしまっているので、皆さんは今日は私に怒られなくて済みますね」
  • 終始教室内に穏やか空気が流れ、普段は「終わろう」と元気良い師が「終わりましょう」と別人のようだったこともある。
    • 授業後の教室はざわめいており、「今私って久山先生の授業受けてた?」と困惑する生徒がいたほどだった。
      • ちなみに翌週の授業は高3の授業のみ行い高2は休講になった。体調が悪かったのだろうか。
  • 学校のテスト勉強・他塾主催の模擬試験で欠席した生徒たちには当たりが強い。
    • 東進ハイスクール主催の共通テスト同日体験模試の日は、多くの生徒が同日模試に申し込んだため出席率が低かった。(師の授業だけでなく、その日の駿台はガラガラだったとか)
      • そのため「ビデオ屋さん(※東進のこと)に5時間遅れでデータを取りに行ってる奴らがいるんですけども、そんなの自宅でやればいいじゃない」と皮肉の意を込めた発言された。
    • ある時にはカメラに向かって叱責なさった。
  • 河合塾、東進、代ゼミを批判するが、最も多いのは代ゼミ。
    • 現役時に代ゼミの講習会を受けたものの、浪人カップルがイチャイチャしているのを目撃し嫉妬する。このことがきっかけで駿台に入ったとか。
    • ただ、最近は東進をディスることも多く、高2スーパーα英語冬期講習では、特待制度で授業料を無料にして東大現役合格者を得る東大特進を暗に批判していた。
      • 駿台生で東進の無料講座に釣られて、英語の成績を逆に落としちゃう子いるんだわぁ」
      • 「まぁ、この難解なレベルを教えられる能力があるんか?って聞いてみたいよねぇ」
    • 師は東進のことをしばしば「ビデオ屋さん」と呼ぶ。
    • 広告についての文章を読んだ際には、「広告っていうのは、わざわざ私たちを騙してまでしつこくまとわり付いてくるんだよ、東進ハイスクールとか!!」と語尾を荒げて強調した。
    • ただし久山師はやや駿台一辺倒なところがある(ただし、半分くらいはネタ)ので、全てを鵜呑みにする必要はない。上記のような発言も生徒を笑わせる為にしてくれることも多く、批判というよりネタにしている、と言った方が正しいのかもしれない。
  • 共通テストにも言及することがあるが、基本的には本番で8割以上得点できれば良いらしい。ただし、8割を切ったら準備不足とも。
    • 要するに、東大や京大の合否を決めるのは2次試験でどれだけ得点できるかによるということであり、基礎力と圧倒的な応用力が必要だということだ。
      • また、師は共通テストを「チラシを読む試験」と称し、アメリカの子供でもできると揶揄される。
      • 過去にセンターで9割5分を得点した生徒が不合格となったケースもあるらしい。
    • ただし、リーディングと同様に100点分も占めるリスニングについては、対策を怠ってはいけないとも仰る。
  • 師は機械の操作が苦手だったりする。事実、リスニング時に使用するCDプレイヤーの操作に手こずっていた。
    • 「アレっ、音が出ないのは何でだ?」
    • パワーポイントでの授業を電気紙芝居とおっしゃっている。

名言集 Edit

基本的に非常に厳しいこと(実は雲幸一郎師に勝るレベル?)をおっしゃる。

また、大学教授と兼任しているため大学で勉強するに値する人物かどうかに関する発言が多い。

  • 「ひとつでも知らないことがあったら落ちると思え、ひとつでも知らないことがあったら恥ずかしいと思え」
  • 「そんなことも知らずにここに座っている人いないと思うけど~」(この後大抵はド基礎チェック(発音はド・基・礎チェック)と称して基本的な文法事項にまで遡って解説してくださる)
  • 「やることやらずに試験会場に入ってく人、その人は受験じゃなくて受験料の寄付をしてるんだよ」(試験の心構えについて)
  • 「間違えカウント表作った人、はいっ!」
  • 「間違えカウント表作った?そんなこともしないで東大、医学部だなんてほざいてるなら笑わせる」
  • 「勉強法も1から教えてるんだから、ちやぁんと(ちゃんと)言われたことやるように、いいかい?」
    • 一方、師は「駿台でも英語の教え方に違いはあるが、自分に合ったものについていけば良い」とも仰っているため、師の意見を主体にしつつ、他の講師の違う意見を随所で取り入れるなどしていく、などの方法も一つの手である。
  • 「ポケエ聞いてて右手が動いてない奴に大学行く資格なんてねえ」(耳学問をメモしない生徒に対して)
  • 「怒られてもやる、泣きながらでもやる。それでもいいじゃない。受かれば」(厳しいことを仰った後のフォロー)
  • 「n浪の人は人よりn年長く生きて、社会のために尽くす!それだけのことです」(フォローとして)
  • 「こいつぁ、ちょっと面白い話なんだぁ。」(読解で文章を読んだあと)
  • 「〜って、普段なら言われちゃうよ」(講習会で厳しいことを言ったあと)
    • 通常授業の際は上記の語尾が付かず、代わりに語気がより荒くなる傾向にある。
  • 「それじゃ、休もう(終わろう)。」(休憩に入る際(授業終了時))
  • 「始まりがあるものは、必ず終わりがあるもので、えぇっ、まあAll is well that ends well.と云いますから、ンッ、何とか乗り越えていきましょう。ンじゃ、行くぜ(↑)」(講習最終日の3コマ目の授業の冒頭)
  • 「がん、ばり、や。」(質問への返答が終わった際に)
  • 「なかなかいい」(生徒の手がよく挙がった際に)
  • 「アチャー」(逆にあまり手が挙がらなかった際に)
  • 「もちろん分かってるよねぇ?」
  • 「話にならない」(基礎が抜けてる際)
  • 「やっぱりー、偏差値n割ってる人、ちょっとまーずいんだわー」(師の求める偏差値に届いていなかった場合)
  • 「これ知らない人、勉強足ら↑ない」(基本的な事項を説明した際)
  • 「愚か者の極み」(英語の初歩的な所で生徒がミスした際)
    • 派生語に「愚かモンどの助」というエキセントリックな語がある。
    • 同義語に「累々たる屍」というユニークな語がある。
  • 「そろそろゴミ書くの、やめようぜ?私ゴミ読んでる暇ないんだわぁ」(英作文の授業などで)
  • 「こいつ君はちょっと高級な話なんだわー」(難しい文法事項が出てきた際など)
  • 「え、い、と」(授業がひと段落ついた際)
  • 「東↑大↓くん」(東大関連の話をする際)
  • 「しっかりしいや」(生徒がミスした際)
  • 「愚の骨頂」(基礎をミスした際)
  • 「納得?」(説明した際生徒の理解を確認する時)
  • 「ただ座ってるだけの奴もいるけどー」(師に勉強してないとみなされた際)
  • 「傲慢だよー」(生徒が実力相応の事をしなかった際)
  • 「傲慢な浪人は私の現役生の餌食になるだけだよ」(定期的に現れる)
  • 「そんな生徒は私の後輩にはいらないんだわぁ〜」(高卒京大コースで生徒の手が動いていない際)
  • 「この時の太郎くんの気持ちを答えよって言われてもな、太郎くんに聞いてくれって感じだよなぁ」(内容一致問題の解法のところで突如現代文をdisる)
  • 「私はプライドは母親のお腹の中に置いて来たんだよ」(生徒の中にはプライドが高い人がいる、という話から)
  • 「へいへい」(文法問題で次の小問に進む際。授業を延長してお疲れの時によくおっしゃる。)
  • 「おいおい!」(誤文訂正問題で誤文にツッコミを入れる際)
  • 「今日は質問無しの助で」(延長のため授業後の質問は断ることをお伝えになる時)
  • 「私は福井先生とは違うんで、10時まではやりたくないんですけど」(講習で30分延長し、さらにそこから比較の応用と前置詞のまとめに取り掛かる時に)
  • 「学校の勉強だけやってる人、ご苦労さんまだよ」(師の勧める勉強法をやって来なかった人に対して)
  • 「ThereをS(主語)とか言うやつ、頭丸めな」(There 構文の説明の時に)
  • 「ofのまとめ作った人、ハイッ!」
  • 「私の授業を6時間連続で受けるっていう人がこの中に16人もいるんですけど、正気の沙汰か、って感じですよね(笑)」(夏期講習藤沢校にて、昼コマに頻出!英文法入試問題、夜コマにスーパー英語総合を受け持っていた際のスーパー英語総合の冒頭)
  • 「風邪ひかないように、終わろう」(授業が終わる際、主に後期や冬期)
    • 本格的に風邪の流行する時期には「ひいたら、すぐ治すこと」と続くことがある。
    • 師自身の声が枯れているときは「私が言うのもなんですが」と前置きが置かれることがある。お身体に気をつけて頂きたい限りである。
  • 「頭にカビが生えないように、がんばりや」(梅雨入り宣言直後の授業にて、何を意味するかは謎である)
  • 「こんな過保護なプリント貰って、過保護のカホコか!って感じだよね」
  • 「目の前のthat節がわかるようになってから、生きる意味とか考えな」
  • 「基本私は一番奥なんですけど、今日はお爺ちゃんがいるので手前の席なんです」
  • 「からすだって七つ数えられんだから君達が五文型理解出来なくてどうすんの」
  • 「こんなことも知らないで受験したの?ボーっと解いてんじゃないよ!チコちゃんじゃないけど。」
  • 「人は簡単に変われない、闇金のウシジマくんも言ってたよ」
  • 「学問は深え。」
  • 「勉強とは自分がバカだと自覚してやるものなんです。出来ると思いやがってる奴が一番恥ずかしい。」
  • 「勉強に言い訳はない!」
  • 「年取って現役か浪人かなんて話してるやついねえんだから気にする必要ねえよ!」
  • 「これ知らねえやつ、勉強が甘え!」
  • 「勉強って楽なんだぜ?自分の頭の悪さと闘うだけなんだから」
  • 「あることを知るのにどれだけ時間がかかるか、それを知るのも勉強だ」
  • 「人生が君に恋愛を与えなきゃいけない義務なんかねえよ」(have to の説明の際)
  • 「おい人生!俺に彼女よこせ!恋愛させろ!って言うの?違うだろ?お前に魅力がねえからだよ。」
  • 「頭がごちゃごちゃだよ。」(講習で連続で延長してお疲れになってる時)
  • 「私のSαは全国区!」
  • 「☆駿台最強軍団☆」(要するにスーパーαのこと)
  • 「チャラチャラ書きはやめてくれ」(英作文で)
  • 「中学生やってんじゃねぇよ」
  • 「わかりた?」
  • 「字読めるなら出来るね?それなのにやらねえなんて、お前は日本語すら読めないのかっちゅー話だよねー」
  • 「税金で勉強させてもらうレベルじゃねぇ!」(国公立大志望者に対して)
  • 「これ知らねぇ奴に人の命を預けてられるかよ!」(医学部志望者に対して)
  • 「おこちゃまはいらない」
  • 「東大・京大の先生は世界と闘ってるんだよ。やる事やってないおこちゃまが世界と闘ってる人の邪魔をするのはやめてくれ。」
  • 「ピリオドを超えるthat節 と気付けましたよね?これ分からなかった人は今日一日ただ座っただけだと言われちゃいます。」
  • 「おばかっち」
  • 「そんなミスするなんて、ウンチが服着て歩いてるようなもん」(基本事項が抜けていると間違えやすい箇所を指摘した後)
  • 「ハゲじゃねぇよ」(自虐ネタかどうかは不明)
  • 「プライドだけ高くて実力がない奴はいらない」
  • 「この夏終われねぇよ!」(夏期講習で叱責なさった時)
  • 「甘い勉強してる奴、日本の大学の5割は定員割れしてるんだからそっちにお行き!三単現のsから教えてくれるよ。」(師の求める勉強法をしてない人への皮肉)
  • 「分かってないから間違える!勘違いするんじゃねぇ!」
  • 「テキ!パキ!」
  • 「この教室には、私が言ったことすら出来ねぇ奴、私が言ったことしか出来ねぇ奴、私が言ったこと以上にやる人の3パターンに分かれる。前者に至っては話にならない。滅びろ!」
  • 「私紙に書いて渡してる。それなのに紙のムダ?落ちろ!」
  • 「3ヶ月は待ってあげる」
  • 「私、駿台で一番厳しい先生なんだ。駿台にはやさしい先生がいっぱいいますから、嫌ならどうぞそちらに。」
  • 「行きたい大学に行く!だからひたすら机に向かう!それがSαのメンタリティーです」
  • 「そんなんじゃ早慶すら受かりませんよ(笑)」
  • 「辞書使って、ちゃーんと、例文引けた人、ハイッ! そうでない奴、予習が足りねぇ」
  • 「geologyとgeographyを間違えるようなレベルの人がここに座ってちゃいけねえ」
  • 「発音アクセント問題集」
  • 「私が言ったこと、紙に書いたこと、きちんと、その通りに勉強すればいいんです。薄めちゃだめだよ、カルピスじゃねぇんだから。」
  • 「解かされてる奴は受からない。受かるのは解いた奴だけ。」
  • 「人間は消しゴム使ってる時モノ考えねえ。」(試験の受け方、消しゴムはなるべく使わないようにとのこと)
  • 「この文要素がV(動詞)の働きをするって中学生に言ってもブィ〜とか言われちゃう。」
  • 「世に騙されないためにも英語を勉強しなさい」
  • 「私のクラス、早慶は当たり前」

外部リンク Edit

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*1 久山道彦, 「教育研究セミナー採録 2009冬期『入試英語のファンダメンタルズ』 基礎の学習とは何か」, 『駿台フォーラム』第27号, 駿台教育研究所, 2010.
*2 http://eigogie20120403.blog.fc2.com/blog-entry-12.html, http://eigogie20120403.blog.fc2.com/blog-entry-11.html による
*3 http://eigogie20120403.blog.fc2.com/blog-entry-12.html